東京都船形学園 視察視察

2018年04月09日(月)

東京都船形学園は児童養護施設として、様々な事情から家庭で生活することが困難な概ね2歳から18歳までの子どもたちを家庭に代わって養育し、健全な成長と自立を支援しています。また、退所後の相談やその他自立のための援助を行っています。

【課 題】
①子どもが幸せになる選択肢は1つでも多い方が良いです。その選択肢として里親委託と特別養子縁組制度があります。しかし、日本では実親の同意が必要などの理由から、諸外国に比べてなかなか進まない現状があります。ここには、法律の壁と児童相談所の権限の強さに問題があります。つまり、特別養子縁組など親権について判断する機関が欧米では裁判所であるのに対し、日本では児童相談所という行政機関になっているのです。また、児童相談所は虐待相談への対応に追われていて、里親委託まで手が回らないという現実もあります。

②児童養護施設施設の退所年齢は原則18歳です。子どもたちは、高校卒業と同時に施設を出ていかなければなりません。施設退所後の子どもたちは、就職するか進学するか選ぶことになります。現状としては、児童養護施設出身者の大学進学率は、全国平均の75%に対して、20%の水準にとどまっています。これには、経済的理由の他、幼い頃に虐待を受けた心の傷により、努力すること、頑張ることを難しくさせている心理的な理由もあるのではないかと考えます。

高校卒業後の進学一つとっても困難であるという進学格差が存在し、多種多様な自分の夢を描き、実現させていくことには多くのハードルがあるという希望格差まで存在している児童養護施設出身の若者たち。
児童養護施設退所者の「資金」と「意欲」を支える取り組みが急務であります!!